フランスの不動産屋さんのVIAGER
フランスで、ただViager(ヴィアジェ)と記してあるアパルトマンは、「Appartement vendu en viager=終身年金制の売りアパート」のことであり、格安だが買ってもすぐに住むことができません。なぜなら、このアパルトマンはたとえ買っても家主が住んでおり、家主の死後に買主が住むことができるというシステムだからです。フランスの一つの不動産売買制度なのですが、おそらく、現在も将来的にも日本の文化には受け入れられなさそうな制度です。
売り手のメリットは、生前に売却するので売却金を自分が受け取ることができること。特に相続人がいないような老人、相続人に相続させたくないような老人には好都合です。
にもかかわらず、死ぬまで居住を続けることができることです。
買い手のメリットは、第一に通常の物件より格安だということ。第二に、頭金の額を売主と相談し、その後は年金という形で売主に分割して支払うため、大きな一時金が要らないことです。